歩留り改善について_12 ~分解してみる~
メンテナンス性を期待してはダメ
装置などで隠れて見えないところに汚れやゴミがたまっており、不良の原因になることがあります。
日本の工場は小面積のため、装置はなるべくコンパクトに設計されることが多く、十分なメンテナンススペースはありません。
また、試作機を改造して量産機に転用したりすることもあるため、複雑怪奇な構造になってしまったりしています。
最初は問題ないかもしれません。
しかし、使いこむうちに装置は汚れ、見えないところに汚れはたまるのです。
問題はそれが見えないため、気づかないうちに進行してしまい製品に影響が出てしまいます。
こうなってしまったら、もうばらしてみるしかありません。
配管を分解、外せるところを外し、中を見てみるのです。
ただし、最初にも触れましたがメンテナンス性は無いので大変です。
重労働になりますが、今まで誰もやってなかったので新しい発見がたくさんあると思います。
チューブの中、配管の中にびっしり汚れがこびりついているでしょう。
壁面に堆積した汚れや、削られた痕などがわかるはずです。
薬液で洗浄すれば大丈夫とか、水で落ちてるはずだとか、一度見てからにしてください。