歩留り改善について_13 ~ばらつきをみる~

統計的処置をするときは分布をチェック

 

よく平均値(Ave)や標準偏差(σ)を使ってデータを処理することがあります。

また設計値はだいたいがAve±3σやAve±6σを使っています。

工程能力の算出にも使われるでしょう。

 

ただし、こういった処理はばらつきが正規分布していることが条件です。

分布をグラフにしたときに、Aveを中心に山のように見えるものです。このとき山が一つしか出ないことが重要です。

ネットにたくさん出ていますので、調べてみて下さい。

 

こういったことがわからずに、統計的処理をしているのは危険です。誤った見方によって間違った統計処理をしてしまい、間違った判断をしてしまうからです。

間違った判断で設計をした製品は、非常に苦しい戦いを強いられることになります。

 

山が二つでていたりするとき、何か予期せぬことが原因で分布が出ているのです。

これは測定の問題、材料の問題、装置の問題であったりするのものですが、放置してよいかどうかを見極める必要があります。

 

どうしようもないこともあるので、それが良いか悪いかを原理・原則に沿って考えてください。

全てが理想的になることはまれですので、何の制約があって、その結果どうなるといったことを考えそこを抑えておくのです。

これが工程変更などのときに役に立ちます。