歩留り改善について_7 ~音や振動を感じる~

現場で感じる音や振動

 

IoT( Internet of Things)という言葉がやはっていますが、装置の状態をデジタル出力して、一括管理しているところもあると思います。

ただ、古い装置などの場合、計器はだいたいがアナログで、予算も取れないのですぐデジタルに移行できないところも多いと思います。

 

突発で起こる不良などは、装置の異常起因のものもあります。

駆動部品は摩耗しますので、こういったことはどうしても起こります。

特に古い装置であればなおさらです。

半導体などで最新の設備をじゃんじゃん導入しているようなところであれば、問題ないのでしょうが、資金の無い日本企業では古い中古設備を買ってきて使用している工場も多いです。

 

研磨などでベアリングやギアなどの摩耗があってうまく回転しないとか、偏心するなどによって加工がうまくいかないとき、重要なのが音と振動です。

異常がある場合、意外と「いつもと違うな」と感じます。

現場での感覚は重要で、そこがヒントになって改善の手がかりになることもあります。

 

本当はモーターの電流値の変化などで見えるものなのでしょうが、デジタル化を待っている場合ではないです。

電流値や騒音レベルで小さい異常がすべてわかるかというと、今すぐには難しいでしょう。

ただ、流量計などはクランプオン式で手軽に取り付けられるものが出てきていますので、そういったものは積極的に活用しましょう。

 

アナログな方法ですが、現場で仕事しているならば是非感じてみてください。