歩留り改善について_6 ~5Sは本当に必要か?~
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)について
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)は現場ではよく言われていることです。
しかし、それで結果が出るかと言われると、そこまで劇的にはありません。
根本となる原因は別のところにあることが多いのです。
整理・整頓と言って、現場からすべてのモノをなくしてしまっては問題でしょう。
必要なものを必要なところに配置するのが本来の意味です。
しっかりと意味を理解した上でこうした施策をしている方は、めずらしいのではないでしょうか?
(見栄えを良くするなどには良いかと思います。)
基本的に5Sができなていなくても、問題ない製品設計、プロセス設計、装置設計にするべきなのです。人はそれぞれ適正もあり、向き不向きもあります。その中でも問題ないような工程を作り上げる必要があります。
製品にばらつきがあるように、人にも、材料にも、装置にすらばらつきがあります。
その中でいかに良いものを作るかと考えたときに、それらがある前提でモノづくりをしなければなりません。
そういったばらつきの中で工夫するのが対策となるのです。
人が変わって不良が多くなったでは、安定した歩留りになるわけがないです。
抑えるべきポイントが分からないから、ぼやかして5Sと言っているのではないでしょうか。
そのため、歩留り改善で5Sが対策には成り得ないのです。
もちろん、工場の方針であればしたがって下さいね。